自己紹介/筆者「Ys#」について

大学・大学院でのサイエンスの修養から始まり、コンサルティングやAIの世界で戦略を練る日々を通じて、「論理と構造で世界を解き明かす楽しさ」を味わってきました。そんな中で強く感じているのは、「どれほど緻密に計画を立てても、世界は思い通りには動かない」という面白い事実です。

私が世界を楽しむ姿勢

私は、職人の手仕事や歴史のある美しいものが好きです。でも、それらを愛でる姿勢はあくまで「道楽」であり、自分の本質を代弁するものではないと思っています。「良いものに触れているから、自分の質が高い」と考えてしまうのは、自立した個人としての矜持に欠ける気がするからです。

自分の価値は、あくまで自分の思考や振る舞い、自分の内側に積み上げてきた経験の中にしかない。裸一貫で何ができるかということだけです。そうやって一線を引いておくことが、純粋に物事の魅力を楽しむための、私なりの気構えです。

自分を試す遊び

内省的な楽しみとしては、チェスや自重トレーニングを習慣的に続けています。これらは心身を律する日課のように見えるかもしれませんが、決して完璧を目指しているわけではありません。チェスも決して強くはないし、人並外れたストイックさで身体を作っているわけでもありません。

自分の身一つでできる、頭と身体の小旅行のようなものを味わっている感覚です。それと同時に、不確実な世界の中で「どこまで自分がコントロールできるか」を試す楽しみもあります。

計画を立て、それを裏切られる楽しみ

そんなコントロールを半ば強制的に手放す機会を与えてくれるのが、旅行です。実は事前にしっかりと計画を立てるのが好きなのですが、それは私の戦略的な気質の一側面でもあります。

しかし、いざ現地に立つと、旅先で出会う予想外の味や景色、あるいは美術館や博物館で感じる圧倒的な時間の流れは、常にその計画を超越してきます。どれほど準備を尽くしても、現実がそれを鮮やかに上回っていく。その「しなやかな余白」があるからこそ、日常がより意味のあるものになると感じています。

未知の領域に構造を与える

こうした不確実性というのは、私が携わってきた仕事の中でも重要なキーワードのひとつです。私はこれまで一貫して、「科学とビジネスが交差する場所」の最前線を支援してきました。これは非常に不確実性の高いエリアであり、あらかじめ用意された正解など存在し得ないのが面白いところです。

複雑に絡み合う要素を整理し、意思決定の軸をクライアントと共に作り上げていく。そんなふうに「未知の領域に構造を与えること」を常になりわいとしています。

変化のなかに価値を見出す

私が目指したいのは完璧な未来を描くことではなく、「何が起きてもそこから価値を見出せる自分」を磨き続けることなのかもしれない。今はそんなふうに思っています。

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